辰野登恵子展 どこにでもあるものたちのどこにもない世界

場所:市立岡谷美術考古館   開催期間:2025-08-21〜2025-10-19  お問い合わせ:0266-22-5854

絵画の可能性を追求し、常に新しい挑戦を重ねて日本の現代美術を牽引してきた画家 辰野登恵子(1950-2014)。辰野は油彩やさまざまな技法の版画でよく知られていますが、ドローイング(主に線で描く即興性の強い絵画)も多数制作しています。
辰野はどこにでもあるような何気ないものから着想を得て、美しい色や印象的な形が織りなす独創的な絵画を制作しました。そのうちドローイングは、パステルや鉛筆などを使い、のびのびとしたスピード感のある筆致で描かれ、思い浮かべた形や色をいち早く描き留めたかのようです。まるで辰野が描いている光景が目の前に現れるかのような、新鮮な魅力を持っています。
本展では、そうした辰野のドローイング作品を油彩や版画と併せて展示します。