寺坂公雄個展—山麓、風と光の交響—

場所:八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)   開催期間:2022-07-02〜2022-09-11  お問い合わせ:八ヶ岳美術館 原村歴史民俗資料館 TEL/FAX 0266-74-2701 〒391-0115 長野県諏訪郡原村17217-1611

光風会や日展など日本の代表的な美術団体で指導者として活躍する洋画家 寺坂公雄――彼が日本の四季へと目を向け、豊かに彩られる自然の美しさを子どもたちへ伝えたいという想いから発表してきたのが、ここ八ヶ岳山麓で描いた風景絵画でした。
 寺坂公雄は、八ヶ岳の自然に惹かれ、1975年より現在まで山梨県北杜市にアトリエを構えて制作しています。1988年から山梨大学でも教授を務めるなど、この八ヶ岳山麓の芸術文化にも尽力してきました。近作では《山麓萌える》(2021年)の樹間に匂い立つ白樺の緑や《紅葉山狭》(2010年)の凍てついた山道に静かに佇む紅葉の朱など、細やかな筆致で描かれた鮮やかな色彩が響きあう印象的な画面構成で、四季折々の山麓の自然を大作に描いています。
 本展では、八ヶ岳山麓で描かれた近作とあわせ、ここ原村の森で描かれた小作品をご紹介いたします。 美術館の外には絵画のなかに描かれた世界が広がり、野の草花が息づく、自然豊かな八ヶ岳山麓とともにそこで生まれた芸術の魅力をぜひお楽しみください。