「紅子さん、省三さん~軽井沢の画家夫妻~」展

場所:深沢紅子野の花美術館   開催期間:2022-03-19〜2022-06-19  お問い合わせ:E-mail:kogenbunko@yahoo.co.jp TEL:0267-45-3662 FAX:0267-45-6466

深沢紅子野の花美術館では、春季企画展「紅子さんと省三さん〜軽井沢の画家夫妻〜」を開催いたします。
深沢紅子(1903~1993)と、その夫である深沢省三(1899〜1992)は、共に岩手県盛岡市に生まれました。紅子は女子美術学校(現女子美術大学)、省三は東京美術学校(現東京芸術大学)で学びました。そんな二人の運命が交叉したのは1922(大正11)年、東京の下宿で病に伏せっていた省三を、偶然訪ねてきた紅子が献身的に支えたことがきっかけでした。その後、二人は愛を育み、1923(大正12)年に結婚、以後、5人の子どもを育てながら、夫婦ともに絵を生業とする画家夫妻としての道を歩み始めました。
日中戦争および第二次大戦下、絵画制作や絵画指導のためモンゴルへ渡っていた省三が戦後帰国すると、二人は故郷盛岡に戻って開墾生活をはじめました。そのかたわら日曜図画教室を開き、後進を指導するなど、盛岡での美術教育にも尽力しました。
1964(昭和39)年、二人は再び東京に居を移して、精力的に創作活動を続けました。同時期、軽井沢にあった堀辰雄の旧別荘(1412番山荘)を借り受け、その後20年間ほど、二人は軽井沢の夏の自然を思う存分に描きました。今回、ご紹介するのはこの時期の作品群です。
1992(平成4)年、省三が93歳で亡くなると、翌年、後を追うように紅子も90歳で静かに息を引き取りました。出会いから70年、お互いを認め合いながら、労苦を共にして歩んだ画家人生でした。
春の展示では、深沢紅子の水彩画作品の中から「てっせん」「るり草」など、浅間高原の春から初夏にかけての野の花を描いた約30点のほか、油彩画作品約10点余、そして深沢省三の浅間山などを描いた水彩画作品など約10点、装幀・装画本など関連資料等を紹介いたします。

美術館の建物は、今から110年前、1911年(明治44)に軽井沢郵便局として旧軽井沢に建てられ、長年、使用されてきました。国登録有形文化財。1996年(平成8)に現在地に移築保存された際、外壁の色は新築当時のミントグリーンに復元されました。


画像:深沢紅子 「るり草」 1992年 水彩 (深沢紅子野の花美術館・軽井沢蔵)


【休館日・入館料】
開館時間:9:00~17:00。
入館料:大人600円 小中学生300円 


【アクセス】
JR北陸新幹線・しなの鉄道「軽井沢駅」下車、タクシー約10分、または、しなの鉄道「中軽井沢駅」下車、タクシー約7分
上信越自動車道・碓氷軽井沢ICより車で約15分
<急行塩沢湖線>「軽井沢駅北口バスターミナル④番」→「塩沢湖」下車(有料410円)、徒歩5分
<町内循環バス東・南廻り線>通年「軽井沢駅北口バスターミナル①番」→「塩沢湖」下車(有料200円)、徒歩5分

深沢紅子野の花美術館
長野県北佐久郡軽井沢町長倉217
電話0267―45―3662
FAX0267―45―6466
http://taliesin@karuizawataliesin.com