企画展「西新太 見るべきものほど見えない~ラブを解き放て~」

場所:八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)   開催期間:2025-12-13〜2026-03-22  お問い合わせ:八ヶ岳美術館 原村歴史民俗資料館 0266-74-2701

企画展「西新太 見るべきものほど見えない~ラブを解き放て~」を開催します。

西新太(にし・あらた)は、1983年横浜市生まれ、原村育ちの画家で、2008年愛知県立芸術大学美術学部油画科を卒業したのち、原村に戻り絵画制作を続けています。「絵を描くドラマー」を目指していた西は、大学在学中から、原村を拠点とするバンドOGRE YOU ASSHOLE(オウガ・ユー・アスホール)の初代ドラマーとして各地の音楽ライブに出演し、アルバムのジャケットも手掛けるなど、絵画と音楽活動の分野で活躍してきました。現在では、宇宙に根源エネルギーとして流れる〈愛〉をテーマとしながら「全ての出会いや運命のなかに等しく流れている暖かな力」を絵画に表現しています。画家が絵の具を垂らし、そこにかすれた筆触の動きを重ね、ときにはカラースプレーを吹きつけたり、紙や落葉を貼りつけてコラージュにするなど、あらゆる色や線を駆使しながら即興的に描いた一つ一つの絵画の宇宙。そこでは、きらめく色彩や暖かなエネルギーが、自由にドラマチックに出会いを繰り広げています。

本展では、バンドの音楽性を感じさせる初期の具象的な作品群から、エネルギッシュな筆致のなかにどこか飄逸(ひょういつ)なユーモア漂う現在の抽象絵画までの展開を一挙公開。あわせて単独ライブも開催。西新太による絵画/音楽表現の限りない宇宙――その絶え間ない躍動をご堪能ください。

展覧会名称:八ヶ岳美術館企画展「西新太 見るべきものほど見えない~ラブを解き放て~」
会 期:令和7(2025)年12月13日(土)から令和8(2026)年3月22日(日)
主 催:八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会
協   賛:スワテック建設株式会社、諏訪信用金庫、株式会社イツミ、たてしな自由農園
入 館 料:高校生以上510円(460円)、小中学生250円(200円) 
※()内は20名以上の団体料金。諏訪6市町村内の小中学生は学生証や
       図書カードなどの提示により無料で入館できます。

【関連イベント】
■〈作家在館〉似顔絵制作 13:30-16:30
12月13日(土)・27日(土)、1月10日(土)・24日(土)、2月14日(土)・21日(土)、3月7日(土)・22日(日) 
会場:八ヶ岳美術館 第1展示室 参加費:無料(入館料別途)
■西新太ライブ〈スピリチュアル アート・オブ・ノイズ〉15:30-16:30
12月20日 (土)・1月17日(土)・3月21日(土)
会場:八ヶ岳美術館 第1展示室 参加費:無料(入館料別途)
■エントランス展示「こひつじ幼稚園〈マイケルの美術の時間〉から生まれた作品たち」2月21日(土)~3月22日(月)会場:八ヶ岳美術館 ロビー展示 参加費:入口ロビーのみの入室は無料

西新太(にし・あらた)
1983 年 横浜市生まれ。1989 年から長野県諏訪郡原村に育つ。2002 年 愛知県立芸術大学美術学部 油画科に入学し油絵を学ぶ。
在学中からOGRE YOU ASSHOLE (2001年結成,バンド名は西の腕に描かれた落書きに由来)の初代ドラマーとして各地のライブハウスに出演するが2004 年,脳出血に倒れ,半年の昏睡状態をへて覚醒。2006 年の復学後は絵筆を左手に持ち替え,紙にアクリル絵の具で即興的に描くようになる。翌年にはカフェ ROBIN(原村)にて初個展を開催。2009 年からは原村の自宅アトリエに拠点を移して精力的に活動。現在まで3000枚に及ぶ絵画を描いている。
小さな絵本美術館(原村/2019),島田画廊(東京都/2008),十一月画廊(銀座/2010・2013・2017~23),ハートフィールドギャラリー(名古屋市/2008・2010・2018~24),アノニムギャラリー(茅野市/2018年※二人展)などで個展多数開催。村内のこひつじ幼稚園では月1回の〈マイケルと絵画の時間〉にて,子どもたちとふれあい―ありのままに描く―おえかきの活動を続けている。