工芸の文様 美をまとう道具

場所:サンリツ服部美術館   開催期間:2025-03-04〜2025-05-11  お問い合わせ:サンリツ服部美術館 0266-57-3311

 この度は、サンリツ服部美術館の所蔵品のなかから、陶磁器、漆工、染織品といった工芸品に施された文様をご紹介いたします。
 食器・衣服・装飾品・建物など、私たちの身の回りのものには様々な文様が表されています。文様は古くから人々とともにあり、幾何学文や動物文、植物文、人物文など、多種多様な意匠の文様がつくられてきました。その土地の風土や習慣、時代の流行を反映した個性豊かな文様には、当時の人々の願いや美意識が込められています。
良縁を意味する七宝繋(しっぽうつなぎ)文(もん)が透かし彫りされた虫籠や、和歌や古典文学に多く登場する武蔵野の風景を象徴するモチーフが描かれた鉢、桃山時代から江戸時代初期に流行した菊桐文様が施された棗などの工芸品を通じて、文様の美や歴史に触れる機会となりましたら幸いです。