国立科学博物館へ一括寄贈 林正敏鳥類資料緊急展示 世紀を超えた鳥類標本の全容

場所:八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)   お問い合わせ:八ヶ岳美術館 0266-74-2701

八ヶ岳美術館にて、林正敏氏所蔵の鳥類学黎明期の貴重な鳥類学資料による1ヵ月間の緊急展示を開催いたします。
 明治末期から大正期、鳥類学の黎明期に信濃一帯で研究用としての鳥類捕獲に従事した金井汲治(1858-1939)・金井清(1884-1966)父子、高山鼎二(1864-1928)・高山忠四朗(1901-93) 父子の4人が収集した二千点を超える学術標本の価値が認められ、このたび国立科学博物館への一括寄贈が決定しました。
  国内屈指の鳥類コレクションが信州の採取家たちによって形成され、この諏訪に引き継がれていました。狩猟規制が緩く大量捕獲が許されていた明治・大正期のみ採集でき、現在では希少な鳥たちが中核となる重要な鳥類資料をこのたび公開いたします。研究のために捕獲された野鳥には、ライチョウ9点をはじめオオワシ、メグロ、アカヒゲ、カラスバトなど国天然記念物や絶滅危惧種となった鳥も、数多く含まれています。
 各種の鳥卵標本とその製作具、石版画による大正期の狩猟鳥類掛図、げっ歯類の皮革標本など、学術の発展に寄与した貴重な資料をあわせて公開いたします。
 ぜひこの機会にご覧ください。

1. 講演会「剥製とその遺伝子解析が教えてくれること」
     講 師:笠原里恵(信州大学理学部 湖沼高地教育研究センター
           諏訪臨湖実験所 助教/鳥類学)
     日 時:6月22日(土) 13:30~15:00

2. はらむら塾講演「鳥学を支えた採集者たち・世紀を超えた鳥類標本を語る」      
     講 師:林正敏(日本野鳥の会諏訪支部 名誉支部長)
     日 時:7月 4 日(木) 13:30~15:00 

■ こどもクラフト教室 鳥の羽でつくるドリームキャッチャー
     日 時:6月9日(日) 10:30~12:00
※参加費:無料/入館料別途 定員:5名(要予約)

八ヶ岳美術館 原村歴史民俗資料館
長野県諏訪郡原村17217-1611