「花筐(はながたみ)展」

場所:深沢紅子野の花美術館   開催期間:2023-10-25〜2024-01-08  お問い合わせ:0267-45-1175

 深沢紅子野の花美術館では、10月25日(水)から2024年1月8日(月)まで、秋冬季企画展「花筐(はながたみ)展」を開催いたします。花筐とは、花や若菜などを摘んで入れるかご、花かごのことです。
 深沢紅子は、長い画業人生を通じて、「華やかなものより落ちついたもの」を愛し、軽井沢や山中湖、岩手の土地にひっそりと咲く様々な野の花を描き続けました。軽井沢においては、軽井沢高原に咲くマツムシソウやフシグロセンノウなど多くの野の花を愛し、描きました。
 深沢紅子は、1903(明治36)年、岩手県盛岡市に生まれました。紅子は16歳の時に故郷を出て上京、女子美術学校(現・女子美術大学)日本画科に入学、のちに洋画科に転科し、西洋画を学びました。1923(大正12)年に同郷の画家深沢省三と結婚、1925年には二科展に初入選を果たします。その後は一水会、女流画家協会などで活躍し、5人の子どもを育てながら、90歳で亡くなるまで、油彩・水彩で作品制作活動を続けました。
 本展では、深沢紅子野の花美術館の収蔵作品から、「カラスウリ」「リンドウ」などの水彩画作品、近年新たに寄贈された「秋果」などの油彩作品など、主に秋を題材にした作品を中心に約40点を選び、紹介いたします。
 どうぞ、花かごのように美しい深沢紅子の抒情性の世界にふれてください。ごゆっくりご鑑賞ください。


<美術館の建物>
1911年(明治44)に軽井沢郵便局として旧軽井沢に建てられ、長年、使用されてきた歴史的建造物を移築復元した。国登録有形文化財。1996(平成8)年、現在地に移築された際、外壁の色は新築当時のミントグリーンに復元された。


画像:深沢紅子「あけび 木の実」 油彩 (軽井沢・深沢紅子野の花美術館蔵)

【休館日・入館料】
10月、11月は無休。
12月、1月は火・水・木・金曜日(※1/3は除く)および年末年始が休館。(24年1/9~2/29は冬季休業)
開館時間:9:00~17:00。ただし、12月、1月は10:00~16:00。
入館料:大人600円 小中学生300円 


【アクセス】
JR北陸新幹線・しなの鉄道「軽井沢駅」下車、タクシー約10分、または、しなの鉄道「中軽井沢駅」下車、タクシー約7分
上信越自動車道・碓氷軽井沢ICより車で約15分
<急行塩沢湖線>「軽井沢駅北口バスターミナル④番」→「塩沢湖」下車(有料420円)、徒歩5分
<町内循環バス東・南廻り線>通年「軽井沢駅北口バスターミナル①番」→「塩沢湖」下車(有料100円)、徒歩5分

深沢紅子野の花美術館
長野県北佐久郡軽井沢町長倉217 軽井沢タリアセン内(※軽井沢タリアセンに入園しなくても直接入館できます。)
電話0267―45―3662
FAX0267―45―6466
http://taliesin@karuizawataliesin.com