北斎“水族”館へようこそ!

場所:北斎館   開催期間:2023-06-16〜2023-08-27  お問い合わせ:026-247-5206

タイやメバル、カレイにエイ、サヨリ、カツオ、イカ、タコ、アワビ。まるで水族館の中を
見ているよう。展示された魚たちの絵は、江戸時代に北斎によって描かれたものです。
現在日本は世界屈指の水族館大国であると言われるほど、海にすむ生物を展示した施設や博物館が多く存在しており、神秘的な海の世界へ私たちを連れ て行ってくれます。今日は北斎館も魚たちの楽園に変身し、皆さんを海の世界へお連れしましょう。
島国である日本は、海やそこにすむ生き 物と密接な関係にあり、沿岸部では古くから様々な魚介類、海洋生物を日々 目にすることができました。 江戸時代には〝 魚の文化 〞が大いに発展したといわれ、日本橋など の魚河岸を通し江戸近郊では魚の流通も盛んだったと言います。江戸で花開いた寿司や天ぷらなどの食の分野にも、魚文化は大きく影響していたといえるでしょう。またそれは浮世絵の世界へも広がりを見せ、北斎や広重、国芳といった江戸を代表する浮世絵師たちにより魚や海をテーマにした作品も多く作ら れ人気を博しました。
北斎が手がけた絵手本集やデザイン集にも魚介類、海洋生物をモチーフにしたものが多く見られます。文化 11年(1814)に刊行された『北斎漫画』や『略画早指南』、弘化5年(1848)刊行の『画本彩色通』などの絵手本(絵の教科書)にも、多様な魚介類の絵が収載されています。細部まで描かれた魚の鱗や模様、エビやカニなどの複雑な骨格は、絵を練習するには最適のモチーフであったと考えられます。絵手本ではありますが、そのリアリティある描写やユーモアに溢れた内容から、見て楽しむ図鑑のような存在であったともいえ、人々の好奇心、興味を駆り立てたことでしょう。
この展覧会では、北斎が手がけた絵手本やデザイン集を中心に、魚介類をモチーフにした作品を一挙公開します。北斎の描く神秘的な海の世界へ、さあ参りましょう!