たちどまって考えるお話 絵本原画展

場所:絵本美術館&コテージ森のおうち   開催期間:2022-04-15〜2022-07-05  お問い合わせ:絵本美術館 森のおうち TEL0263-83-5670

私たちの“あたりまえ”を今一度みなおしてみる機会にして頂こうと、「たちどまって考えるお話 絵本原画展」として以下の絵本4作品の原画を各全点、展示致します。
 「これが全て作り話だと言い切れるだろうか」で始まる『二番目の悪者』は、「自分こそが王にふさわしい」と思っている金色のたてがみを持つ金ライオンが、街はずれに住む優しい銀のライオンが次の王様候補と噂に聞き、とった行動とその国に住むどうぶつたちが誰を選んだかの物語です。大人にも子どもにも、平和を考えたい今だから読んで頂きたい1冊です。
 この『二番目の悪者』と、待ち望んだいちごが増えると減るものの存在に注目した『せかいいちのいちご』は、林木林の異色の寓話と、庄野ナホコの親しみの持てる動物の様相でありながら、少しシュールさを感じさせる画風が物語にマッチして読み手を魅了します。
 また、不思議で、ゆかいで、なぜだか少しかなしい、氷にのってやってくる、まっしろい動物たちのサーカスを幻想的に描いた『北極サーカス』は、動物の擬人化と美しいしいファンタジー世界を描き出すことが得意な庄野ナホコのオリジナル作品です。
 そして、この世界を初めて目にした“たまご”の忌憚のない台詞が読み手の心にひっかかる『たまごのはなし』は、第28回ブラチスラバ世界絵本原画展の金牌や、国内の様々な賞を受賞する、今、注目の人気絵本です。まるでCGを使ったような表情の絵ですが、実はすべて緻密なタッチの鉛筆画です。職人技ともいえる作品をぜひ原画で御覧下さい。

【展示作品】
『二番目の悪者』 林 木林/作 庄野ナホコ/絵 (小さい書房)
『せかいいちのいちご』 林 木林/作 庄野ナホコ/絵 (小さい書房)
『北極サーカス』 庄野ナホコ/作 (講談社)
『たまごのはなし』 しおたに まみこ/作 (ブロンズ新社)
 ※各作品、全点展示