2020年秋冬展「『グリム童話』の裏話」

場所:軽井沢絵本の森美術館   開催期間:2020-10-09〜2021-01-11  お問い合わせ:0267483340

【概要】
「真の文学は生活から生じ、生活に帰る」(グリム童話序文より)
『グリム童話』成立に隠された意図をご紹介
1812年に『グリム童話(子どもと家庭のメルヒェン)』が出版されました。グリム童話に入っている多くのお話は「昔話」といって、人々の間で口伝えによって親しまれていたものです。兄弟は実際に語り手から話を聞き取って昔話を収集しました。こうして、形のなかったグリム童話が文章となって今でも残っているのです。
このように「形のない昔話を文章にして残す」という目的から成立した『グリム童話』ですが、最終第7版まで改訂する中で、話を追加または削除し、表現を書き直していきました。「本当は怖いグリム童話」と謳われるように、初版には残っていた残酷なおはなしや性的な表現も直されました。つまり、グリム童話の内容には、兄弟の価値観や生い立ちが反映されているのです。たとえば、グリム兄弟は自分たちの境遇から兄弟というテーマに強く共感していたため、「ヘンゼルとグレーテル」をはじめ兄弟のはなしを多く集めていたといわれます。
グリム兄弟がどのようにグリム童話を作っていったのか、どのように表現を直し、展望を抱いていたのか。
本展では、イラストレーションとともに、グリム兄弟の生い立ちや功績に絡め、この童話集にこめられた裏の意図をご紹介します。
同時開催として、兄弟にとって再話の手本となったシャルル・ペローの童話を特集します。ペロー童話には、グリム童話でも知られる「赤ずきん」「眠りひめ」「シンデレラ(グリム童話では「灰かぶり」)」などがありますが、その内容は教訓性を帯びています。グリム童話との相違点から、ペロー童話を解説します。

【開館時間】
10:00~16:00(最終入館は閉館の30分前)
※2020/10/9(金)~10/12(月)は9:30~17:00

【休館日】
【10月・11月】火曜日 ※11/3(火)は開館
【12月】火~金曜日 ※12/30(水)、12/31(木)は開館
【2021年1月】1/1(金)、5(火)~8(金) ※1/2(土)~1/4(月)、1/9(土)~1/11(月)は開館
【冬季休館】2021/1/12(火)~2021/2/28(日)

【代表画像】
アーサー・ラッカム画「赤ずきん」『FairyTales of Brother's Grimm』1909年/Doubleday, Page&Co刊

【入館料】
【軽井沢絵本の森美術館/ピクチャレスク・ガーデン単館の場合】
大人950円、中高生600円、小学生450円、小学生未満無料
【エルツおもちゃ博物館・軽井沢との2館共通セット券の場合】
大人1,400円、中・高生900円、小学生650円、小学生未満無料

皆様のご来館お待ちしています。