宮沢賢治絵本原画展

場所:絵本美術館&コテージ森のおうち   開催期間:2018-01-26〜2018-04-10  お問い合わせ:絵本美術館 森のおうち

「宮沢賢治絵本原画展」では、当館がその精神世界を開館の指針としている宮沢賢治の童話の中から春を迎えるこれからの季節にあったお話『水仙月の四日』を中心に原画を展示。
 『水仙月の四日』は春を迎えたと誰もがほっとした頃、4月4日頃に降る雪の日のお話。山裾の細い雪みちを急ぐ赤毛布を着た子どもの命をとろうとする“雪婆んご(ユキバンゴ)”と、子どもを守ろうとする雪婆んごの下で働く“雪童子(ユキワラシ)”。その心の葛藤や、自然界の厳しさと美しさを表現した賢治の物語。絵本にするにあたり画家の伊勢英子は、賢治の言葉に全てをゆだね、10種類の雪の表情を描き分けることに徹したという絵本作品。
 また、「長編詩『小岩井農場』~パート四、パート九より~」。“賢治の表現する存在の不確かさと精神性の確かさ”“賢治が歩いた風景の中にいつも用意されている異空間”を描いた作品を展示。
【展示作品】
伊勢英子 『水仙月の四日』『ざしき童子のはなし』
鈴木靖将 イメージ「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」
高野玲子 『注文の多い料理店』
ユノセイイチ『貝の火』(3月16日~4月10日 )