数寄のデザイン

場所:サンリツ服部美術館   開催期間:2020-01-02〜2020-03-08  お問い合わせ:電話0266-57-3311

 数寄はもともと「好き」と同じ意味で、芸能に熱心なことだけでなく、茶の湯を意味することばとしても使われています。
 室町時代の歌論書『正徹物語』には、道具に美意識を持って茶の湯を嗜む人のことを「茶数寄」と定義しています。16世紀初頭に茶の湯が成立した後、茶の湯に対する覚悟と禅の精神を取入れた「侘数寄」の理念が確立します。16世紀後半、侘数寄の理念に従って、なり(かたち)・ころ(大きさとバランス)・ようす(雰囲気)を基準に道具が再評価され、茶人の美意識を反映させた道具も多く使われるようになります。
 現在でも、茶の湯では趣向を凝らした道具が多く使用されています。これは、亭主は客の眼前で茶を点て、客は実際に手に触れて拝見することから、美的要素が求められたためでしょう。道具には、かたち・色・文様・素材など、ひとつひとつに見どころがあり、また、歪みや疵といった茶の湯独特の美だけではなく、制作当時に流行したファッションや舶載品などからも影響を受けた魅力に溢れる道具も多くあります。
 このたび、サンリツ服部美術館では、茶道具の造形美をご紹介する展覧会を開催いたします。茶の湯を嗜んでいる方だけでなく、茶の湯に触れたことのない方も、本展を通じて味わい深い茶道具の世界に触れていただく機会となりましたら幸いです。
開館時間は9時30分から16時30分。休館日は祝日を除く月曜日と館内整理期間(1月27日(月)から30日(木))です。